お客様の涙 投稿:

こんにちわ!ココロです。
いつもご愛読頂きありがとうございます。

先週はず~っと雨でしたね。。
私にとっては足元が悪く歩きにくい営業活動にうんざりですが、
野菜が高騰する事に嘆く主婦や農家の方にとっては
恵みの雨になっているコトでしょう。
さて、本日は過去にあったお客様とのやり取りで
起こったエピソードです。

タイトルの通り、涙が絡みます。
それがどんな涙なのかは読んで頂ければわかります。
あまり期待しないでください。感動系ではありませんw

もうかれこれ5年程前のお話になりますが
当時巷では不夜城PJ(プロジェクト)と呼ばれた
あるメーカーさんでの開発案件がありました。
簡単に説明するとある上場企業の社員様が利用するウェブのシステムです。

最初は数名の人間だけでこじんまりと要件をつめて設計をし
作っていましたがあれよあれよで人が膨らみ
最終的に弊社の部隊だけでも30人近くのエンジニアが
関わるPJになっていました。他社様も含めると約3倍。。
俗にいう炎上PJってやつです。

開発が進むにつれ、人は増え、作業時間も増え、疲れも蓄積し
まともに家に帰れないエンジニアが続出しました。

そんな中異常なくらい人が増えているワケですから
当然コストも莫大な金額を費やしているワケです。

こういうPJはかなりヤバい状況になってから
再度体制が立て直され、また謎のポジションが出来たり
色んな不思議なコトがたくさん起こります。

そんな謎のポジション
コストを管理する要職が追加され、
要はコストカットを調達側で制御してコストダウンする、
それを専属で担当される方が出てこられました。

当然そういう取り組みを日常的にされている方ではなく
今回のPJの為に編成された中の方なので
各社へのコストダウン要求もダイレクトで、恐ろしいまでの
コストカットをお願いされたりしました。

先程も申し上げた通り、約30人の人員を現場に送り込み、
その約30人を対象に
一人当たり一律で「8万円下げてほしい」とのご要望を
お客様先でのミーティングでお願いされました。

何の脈絡もなしにです。

こちらとしてもできる限りのご要望にお応えするのが仕事、
それは十分にわかっていましたが、いきなりダイレクトに何の説明もなく、
ただ単に金額を下げるというのが私には納得出来なかったので

「あまりにご調整額が大きいお話ですし、一旦持ち帰らせて頂けますか?」と伝えました。

そこで驚きの返答が待っていました。

お客様A
「何を考えるんですか?うちが困っているの知っていますよね?」

ココロ
「十分存じております。ただあまりにも影響が大きすぎる金額が動きます。」

ココロ
「そして私の一存では決めかねます。」

ココロ
「Aさんのお立場も十分理解しておりますので、よりよい返答をお持ちしたく思います。」

お客様A
「今までたくさんこのPJで稼いだでしょ?他社さんはすんなり聞き入れてもらったけどね。」

今となっては俯瞰して起こった事態はよく理解できますが
その時はその高圧的な態度にどうしても耐えれなく、
私も暴挙に出ました。今考えれば肝の冷える話です。

ココロ
「申し訳ありませんが、この金額調整がどうしてもつかない場合は
今月末で全員引き上げさせて頂くという選択肢もあるのでしょうか。」

さすがに担当者Aの表情が変わったのを覚えています。
そしてそういう面倒な話に巻き込まないでオーラが出始めたので
その場は早々に退席し、すぐに現場のリーダーさんとお話しする機会を持ちました。

ココロ
「先程なんですが、すごい減額要求されて困っています。あまりに金額が厳しいので。」

リーダーさん
「と言われてもね~。。社内全体の決定で各社さんにもお願いする事になったからね。
ココロさんのところにもお願い
しないとダメなんだよね。

話はよくわかります。
そこでリーダーさんに
先程と同じコトを告げました。

ココロ
「金額の調整がつかない場合、
今月で全員が引き上げてもいいですか?というお話を先程Aさんにしました。」

リーダーさん
「いやいや、そんなの絶対ダメですよ。というか無理ですよ。」

ココロ
「ですけど、金額の調整の限度を超えていると思いませんか?」

リーダーさん
「会社の意向だからね。」

話は平行線を辿り前に進まない感じもしましたし、
弊社のエンジニアも毎日遅くまで理不尽な対応を強いられていたコトが私のリミッターを切りました。

ココロ
「今のお世話になっているメンバーの次のアサイン先を探しますね。いいですか?」

かなり強い口調で言ったと思います。私もこの交渉をヘマしたら
おそらく人数規模や金額からいって
タダではすまないコトは理解していました。クビかも。。
なので余計に口調がキツくなったように思います。

そこで何が起こったのか理解が出来ない事態が起こりました。

リーダーさん
「私だって好きでこんなコトやってるんじゃないんだよ。」
「このPJ始まってからカラダも壊して通院しないとダメになったし・・・」

堰を切るように涙を流して
今までのたまった膿を出すかのように
お話されていました。

私も初めての経験だったので戸惑い、
当初の勢いもなくなり
「一緒にがんばりましょう!」
というメッセージをお届けすることがやっとという状況でその日は会社に帰りました。

その後その日起こったコトをじっくり考えました。

私の高圧的な態度がお客様を苦しめたのか、何がいけなかったのか、
考えても答えは出ませんでした。
未だ未解決のままです。

後にも先にもビジネスで涙された方はこの件だけです。

ただその後私が別の会社に転職しても
以前と変わらずお付き合い頂けましたし、すぐに口座を開設する為のお仕事も頂けた。
最近はほとんどお会いしていないですが、
お会いした時は雑談に花が咲くそんな関係です。

たまに話をしていると
「あの時は本当にしんどかったね〜」と笑い話になるので
プロセスはどうであれ、あの時はあれでよかったのかもと思っています。

今回のポイントは
・自分の退路を断った決断は相手の逃げ場をなくしてしまう可能性がある。
・重要な話の際は常に冷静に
・炎上PJに携わるエンジニアさんのメンタルケアは入念に


結果的には値引きもなしで交渉は終了しました。

ほんと仕事をしてるとどんな場面に出会うかわかりませんね。
またそれも仕事の楽しさなのかもしれません。

本日も最後までお読み頂けたコト感謝致します。

また来週の投稿を楽しみにしていてください。

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